ピングイキュラ(D.pinguicula)

ピングイキュラ(D.pinguicula)

販売価格はお問い合わせください。

在庫数 1点

商品詳細

ピングイキュラ

Dracaena  pinguicula

 

原産:ケニア東部ガリッサの近くらしい

 

葉の形:根本は丸々としていて先端は鋭い棘になっている太い葉が放射状かつ上向き伸びる。

葉の柄:柄は特にない。シルバーがかったとも言われるが、バナナとかにも見られる色合だと思う。

人気度:この道に足を踏み入れた者はみんな持ってる

育てやすさ:とんでもなく簡単。だが、輸入時に腐るもの、立ち上げ時に腐るものもある。

クセ:値段が安く手に入れやすいことからあまり形は気にしないで購入される方も多いと思う。写真を見てもらうとわかるが、綺麗な放射状から歪な形まで様々な形がある。子株が吹きやすい。攻撃力がサンスベリアの中でもずば抜けて高い。

 

こちらは商品ではありません。

 

日本人に人気なピングイキュラ。

クイーン・オブ・サンスベリアとか紹介しているサイトもある。

個人的見解では、今よりももっとマイナーな時代から運営してくださっているサンスベリア界で超有名なサイトで

ロリダを王様、ピングイキュラを女王と思っていますと紹介していたのを誰かがコピペして、さらにそれを誰かがコピペして

こんにちではクイーン・オブ・サンスベリアと呼ばれているんじゃないかな、と思うけど出所は不明。

個人的にはロリダはドラゴンボールでいうところの悟空。ピングイキュラはベジータである。

 

小さいものは手に入れやすく、大きい親株から出てきたであろう巨大子株は意外と当店くらいしか取り扱ってないのでは。

理由はやはり価格の安さから、個人輸入のフリマ販売をしている人たちも取り扱いにくいからではないだろうか。

 

形状は上から見たら放射状だが、上向きかつ、短い葉のため正面から見たときにはそこまで大きく見えず、邪魔にもなりにくい。

 

人気品種だが一株持っていれば満足される方が多い。

上から見たときに放射状に形が整っているものかつ、正面から見た時にバランスのよい株が良株だとは思う。

しかし、そのような株が大多数であるため、あえて歪な形を選んでみても面白いかと思う。

 

 

親株に限っては個人の育て方が顕著には現れない種だと思うが、子株には少しクセが出るかもしれない。

水はおそらく大好きで、子株は地中ランナーではなく空中ランナーで出てくるため、植木鉢育成の場合、親株にぶら下がるように生えてくる。そしてそこから出てくる主根...というより気根はモンステラの気根のように太くゴツイ根が伸びる。

ほっておけば50cmでも1mでも伸びると思う(親の大きさにもよる)

そしてその根を1日でも水に漬けておくと主根がすぐに伸びてきて水を吸うようになる。

そこまで強く暴食な根が出るだから、おそらく水は大好きだろうと思う。

 

水が大好きならば、光も大好きというのが必然であろう。

吸った水を消費させるためにも強い光には当ててあけたい。

一応、南向きのベランダで直射日光だが焼けたことはない。

同じ環境のフィッシェリーとフランシシーは今年の春に急に暑くなったときに焼けた。

 

 

うちでは弱めのライトで、水をあげまくるとやはり徒長した...のか?

子株がザンジバリカのように波打ってしまった。よもや別の品種である。

しかし家でも同じライト(IKEAの1000円のやつ)だが親株には影響がないので小さい子株にしか影響は出にくいのかもしれない。

事実、子株の新しい大きい葉は波打っていない。

(写真6〜9)

 

 

発根は容易かつ主根がしっかりしていて木立仕立てもできるが、子株が出た後の親株の管理は気をつけたい。

例えば、親にぶらさがっている子株が大きくなりすぎて親株が引っこ抜けてしまうとしよう。

ピングイキュラは発根が容易だと、そのままにして親の根を乾かしてしまうと、親株から根が出ないことがある。

子株は1日でも水挿しをすればたくさん出るのに親株からは出ないのだ。

と、いうことがあったので、子株が出たあとはなるべく親株の根は乾かさないよう気をつけていきたい。

 

 

輸入時に調子を崩すことがある。

ただでさえ利益にならないのに腐ることがあるというのが、専門店として取り扱いたくない理由だが、今は輸入で送られてくるので少しマシになった。

昔はこれをタイで買って、刺されながらも頑張って梱包して、それを検疫のたびにほどき、また梱包して頑張って持って帰ってきて

他のサンスに刺さってたり、腐ってしまったりしたんだからたまったもんじゃなかった。そして流通価格は2500円程度...当時の購入数や経費を考えると2500円で売れても赤字であるのに。。。心が折れる品種だ。

もし購入を検討される場合は、フリマなら輸入直後は避けたり、注文後に親株から切り離します!みたいな株は気にしてほしい。

うちなら絶対平気というわけでもないですが、今までの経験からかなり気をつけて見ている。

 

立ち上がってしまえばかなり強い品種だと思う。上記の通り雨ざらし、直射日光、ほぼ毎日水あげの状態でよく育っている。

よく考えたら肥料を全然あげてないうえに一度も植え替えてない気がしてきた。

 

植え付ける際に気を付けるポイントだが、特にはない。根が強い分、鉢は深い方がいいかも、というくらいか。あとは子株が吹きやすいので、子株の根を土にINしたい場合は気持ち大きめの鉢がいいのかもしれない。子株を気にしないなら、横にはそう大きくならないので長く植え替えないでも楽しめる。

 

育てるポイントは、水切れからの深いシワが入りやすいので水はあげたい。

そのため化粧砂を使う人は土の乾きが目でわかりにくいので、ある程度慣れているか、一度シワを入れて勉強することになる。

育成ライトで育てている人は片側だけ当てたり、正面から当てたりすると形が曲がってしまうので、成長してる葉の方向から当てるように注意したい。

 

 

探してみたら育てている株の写真がよく出てきた。

クレオパトラやフィッシェリー、23251を好きと言うことは多いけど

けっこう好きな品種なんだな。とこれを作っていて実感した。

 

 

 

写真補足

1枚目:個人株。この植木鉢に出会ったことで写真を撮るようになった。

2枚目:成長している。今見ると少し水やりがすくない。と、いうよりこの時代の植え付けは、土の配合が乾きやすすぎる。

3枚目:成長した姿。ライトを右側から当てていたので、右側に曲がっているのがわかるだろうか。

4枚目:子株が3つ同時にでてきた。太陽光にて矯正した結果、曲がりが治ってきている。

5枚目:子株成長中。写真ではもう曲がっているのはまったくわからない。太陽光バンザイ

6枚目:タイで買い付けてきたピングイキュラ。

7枚目:子株が出てきたのと、売れ残ったので自分で育てることにした。

8枚目:子株成長中。子株が波打っている。

9枚目:子株の方が大きい。葉が波打っていた子株も最近はあまり波打たなくなってきた。

10枚目:なにげに今のお店のロゴだったりする。作成時間10分。このピングイキュラのページ編集2時間。

11枚目〜:今まで輸入した大きめの子株。親株がある程度大きいと、子株も葉の1枚目から大きいものを出す。

 

 

原産地についての補足

 

原産地については、調べた限りではケニア東部ガリッサの近くらしい。

そのあたりの川の上流の一部という情報もある。

ガリッサの平均気温は最高気温37℃程度〜最低気温22℃程度で年間を通して変化があまりないようだ。

日照時間も変化がなく、一番短い月で12時間6分。長い月で12時間9分。

このあたりが変化のある環境で状態を崩す要因だろうか。

東南アジアのような長期的な雨季、乾季というがあるのではなく、短期的に5月、11月〜12月に月に5〜7回雨が降る月があり(半年に一度の周期)、その他は0〜2回降るぐらいのようだ。

湿度は年間を通して低いわけではなく、雨季は高く蒸すようだ。

しかしながら風速は強い月で28.4km/h(7.8m/s)、弱い月で12.4km/h(3.4m/s)

ちなみに関東は年間を通して3m/s程度、風が強いことで有名な沖縄は5.3m/s程度のようだ。

以上の点から、雨季以外は日照もあり風の強いので、株が乾きやすいため休眠すると考えれる。

これが水をあげないとしわが入りやすい理由だと思われる。

また、別の視点から見ると、雨季が年2回短い期間なので、水への反応がよいのもここがポイントではないかと思う。

 

まったく現生地の事を考えながら答え合わせのように妄想するのは楽しいものである。