当店の植物タグの学名について

前々回の学名についてもまだ書き終えていないのですが、なんというかこの辺を解決、もしくは決めておかないと仕事がすすまないなー

 

ということで、ルールを決めておきたいと思います。

植物タグの英語の部分はよくわかんないけどかっこいいよね!て方はそのままでいてほしいですが、

植物タグの英語の部分は学名!異論は認めない!て方は下のものを読んで、自分でテプラで書き直すことをおすすめします。

 

まず初めに、あえて学名表記をしないことがあるってことに決めました。

 

ひとつめは

学名登録されてない種や雑種は名前が長くなるんでラベルに書けない。

 

もしくは意味わからんことになる上に無駄に無知を晒すことになるんでやりたくないってことです。 

 

 

サンスベリアって学名登録されているか怪しいものだらけじゃないですか。

そうするとラベルに完璧な学名表記が難しいことこのうえないんです。

 

例)ドラセナ属サワディー→サワディーが学名登録されていない場合、ロリダxボンセレンシスを本当だと仮定して

Dracaena ehrenbergii ssp. rorida  ×  Dracaena Boncellensis Unyamaneegarden,2018

とかまあこんな感じになるんじゃないかと思うんですが、不確定要素が多すぎるのと(数字も適当です)

学名登録されてるかどうかなんてわからない。作った人がわからない。いつ作ったなんてわからない。頑張って調べたところであっているのか、努力に見合わない。

そしてそれが正解だとして、すげー頑張ってたどりついた答えもコピペでパクられるんでやってらんないです。

私も学者ではないんで頑張れないです。

また、もう一つの例として

例)ドラセナ属ラブラノス23251

一般的にはDracaena Lavranos 23251 として扱われますが

ソマリアで採取された、種名がまだ未定のものなら

Dracaena sp. Somalia 'Lavranos 23251 'Lavranos, 1989

この数字も採取年月日ですが適当です。

というまぁ、あっているかどうかわからん書き方になってくるんですが(たぶん間違っています)

ま、何が言いたいのかというと、学名登録されてない種や雑種は名前が長くなるんでラベルに書けない。

もしくは意味わからんことになる上に無駄に無知を晒すことになるんでやりたくないってことです。 

 

 

 

ふたつめは

小難しいことをやって、知識あるんだぜ~アピールみたいなことやりたくないいんですよ。

 

どうせ間違えるしな!ってことです。

 

うちと取引しているタイの業者たちは学名に強くないです。

むしろ種名と個体名とかよくわからない。ていうレベルで、

知り合いの日本人も最近までサンスベリアの販売をしていた人(私よりも前からお店をやっている人)でも

サンスベリアってどこに生えてるの?世界中?と聞いてくるレベルです。

 

こんなところまで読んでいるマニアな方たちは私と同じ気持ちだと思います。

やべーんです。

自生地すらわからないのに販売してたんか。なんで気にならないんだよ。

そう思うでしょう。

でも販売者達に必要なのってそういうものではないんですよ。

 

最近植物が流行ってきたこともあり、マウントを取りたい古参勢がいますが

インスタやトゥイッタ―で知識マウントをとって sugeee されるのと商売ってまた違うんですよ。

 

てかそんなsugee古参有識者の方々に聞きたいんですが、

サンスベリアってCam植物であってるんですかね?朝食べたらちょっと酸味ありますかね?

気温30℃~35℃くらいの光飽和点がどのくらいで、室内ならどのライト使うのがいいですかね?

 

上の意味わからない方。こんなやつから植物買いたいですか?

 

ここまでついてきて読んでいるやべー方達なら、もしかすると

だから気に入った

と岸部露伴のようになる方もいるやも知れぬですが

 

私は嫌です。

 

なんか購入者に知識マウント取ってきて、知識ない人には冷たそうじゃないですか。

 

 

植物の販売者に求められるのは

購入者の欲しいものを入荷、販売、情報の発信。

初心者が食いつきそうな情報だけ知って、それの発信。

こんなもんです。

 

インスタのフォロー数とか見ればわかりますよね。

 

ここまでわかっておきながら、うちの店が流行らないのはツッコんだら負けです。

 

だから小難しいことをやって、知識あるんだぜ~アピールみたいなことやりたくないいんですよ。

どうせ間違えるしな!

 

 

みっつめは

そんな時間がない。です。

 

ある程度妥協しないと、人生やばいですよ。

 

 

そんなこんなでやっと本題ですが

 

原種系の書き方。

 

例)種名が確定しているもの

ピングイキュラ

Dracaena pingicura

ケニア原産 2023.7.9タイ便入荷

 

例)種名が確定しているもののバナナやサムライなどタイ人が区別した名前があるもの(ラブラノスナンバーよりも優先)

バナナ

Dracaena ehrenbergii 'Banana'

ソマリア原産 2023.7.9タイ便入荷

 

例)種名が確定してないもので採取場所の名前で取引されているもの

キスマヨ

Dracaena sp. Kismayo

ソマリア原産 2023.7.9タイ便入荷

 

例)種名が確定してないものでラブラノスナンバーでの取引が一般的なもの

ラブラノス23251

Dracaena Lavranos 23251

ソマリア原産 2023.7.9タイ便入荷

 

基本の字体はイタリック統一(Times New Roman)

属名は斜体 種名は小文字から斜体 個体名は'○'に囲み大文字から立体

採取場所、採取名、それに伴う管理名、番号は大文字から立体。

もし管理番号でなく、採取年月日であれば採取名,年月日にする。(そんなサンス知らんけど

例)Dracaena Sp. Japan Horiuti,1989

最近昼の建設工事でHoriuchiをHoriutiで登録されていてメールがこなかったという余談

 

ちなみにサイナスは種名登録されているので

R979 ブラックバット

Dracaeena sinus-simiorum 'R979'

ジンバブエ原産2023.7.9タイ便

になる予定。

 

斑入り、変種に限っては

variegata(斑入り) ver.(変種)

を最後につける感じです。

 

ピングイキュラ 斑入り

Dracaena pingicura variegata

ケニア原産 2023.7.9タイ便入荷

 

ピングイキュラ ユニコーン

Dracaena pingicura var.'Unicorn'

ケニア原産 2023.7.9タイ便入荷

 

こんな感じかなぁ~という感じです

 

学名っぽくはあるけど簡易化されているって感じに仕上げる予定なので

学名ガチ勢の方はご容赦くださいね。

 

ハイブリッドのものは簡単

例)

サワディー

Dracaena Sawasdee

園芸品種 2023.7.9タイ便入荷

 

個体名は''で囲まず大文字立体で書きます。

名前が途切れる場合は-(ハイフン)をつけずに_(スペース)を設け大文字から再開

例)

ファーンウッド

Dracaena Fern Wood

園芸品種 2023.7.9タイ便入荷

 

今までは雑種個体名はイタリックではなく書体で書いていましたが、

イタリックで統一します。たぶん学名的にも問題ないのかな?

それに伴いsp.やver.やvariegataなどもイタリック立体にします。

 

 

まぁ、ぶっちゃけラベル変えるだけでゴチャゴチャとうるせえぁと思っているかもしれませんが、

正直購入者にとってはどうでもいいと個人的にも思います。

 

私も買った植物でラベル間違ってようが、独特な書き方だろうが

品種がわかれば調べられるんでまあ、別にって感じです。

 

熱帯魚買いに行ったときに科 亜科 属 種の表記しているところないですし、爬虫類や虫もそうですよね。

 

だからその辺を気にするなら自分でつくるかぁ~って作ってるんで

それが好きなんで お店のものは別に って感じです。

 

ただ、専門店で買った物って、ちょっと期待するところがあるのも事実なんで

ちょっといいものを作るのに拘っている、改良しているっていうのを少しでも知ってもらえたら

努力が報われる思いです。